薪ストーブのお手入れ~1年に1度のお楽しみ~
そろそろ薪ストーブを使う季節になってきました。
この度、薪ストーブのメンテナンス中でももっとも大切な煙突掃除を行いました。
今回ご紹介するのは、I様邸。
といっても社員の自宅です。
本当は夏までに掃除を行い、レビューをご報告する予定でしたが、遅くなってしまいました・・・。
毎年、11月頃から3月末まで5ヶ月程薪ストーブを使われているお客様です。
一年間煙突の汚れが楽しみです。
まずは、煙突をたたきながらジョイント部分をはずしていきます。
すでにさらさらと煤の落ちる音が聞こえています。
無事にはずし終わり、煙突の中を見てみるとびっくり!
あれだけ叩いたのに煤とタールがびっしりです。
続いて、煙突掃除専用のポリプロピレンブラシで擦り上げていきます。
ガリガリという感触が手に伝わってきます。
写真だけでは分かりにくいかもしれませんが、かなり力が必要です!
一人が煙突を押さえ、もう一人はブラシで擦り上げ。押さえている人もしっかりもっていないと煙突を持っていかれそうになるほど。
慣れれば簡単ですが、コツをつかむまでは多少四苦八苦しました。
最後は、煙突のトップへ向けての煙突掃除。この度は、安全面も考えて室内から行いました。
下からビニール袋で煙突を包み込み、ブラシで擦り上げます。
ビニール袋をかぶせる前に、ブラシを煙突に差し込んでおくことをお忘れなく。
ビニールにはブラシのシャフト分だけの穴を開け、そこからシャフトを継ぎ足しながら、ゴシゴシと擦り上げます。
シャフトが長くなるとその分、ブラシまでの距離が長いためピストン運動が難しくなり、力も必要です。
脚立等の上から行うことも少なくないと思いますので、落下に注意しながら行いましょう。
これが本日の成果です。
一年分の煤とタールですが、かなりの量になりました。
使用する薪や燃焼の仕方、煙突の形状にもよりますが、定期的な煙突掃除は欠かせません。
今回の煙突は折れ曲がりが2ヶ所あり、煙突が横に走る部分も長いため、最低年に1度は掃除しなければなりません。
煙突が詰まってくると、だんだん燃えも悪くなってきますし、ひどい場合は煙道火災を引き起こします。
最低年に一度は煙突の点検を行い、ストーブライフを安心して楽しみたいですね。