森林大国フィンランドと日本の森の違いとは?!
フィンランドと日本の共通点の一つはどちらも森林大国。
世界の森林率を見てみましょう!
No.1は森と湖の国フィンランド!
スウェーデンに続き、日本も3位。国土の3分の2以上が森なのです。
しかし、日本とフィンランドの森には大きな違いがあります。
こちらは木材炭素固定量マイスター講習時の参考資料。
日本の人工林の樹齢をグラフ化しています。 (緑が現在、白が30年前の林齢)
50~60年前の植林をピークに若年林は減少しています。
このままでは30年後には、老木が増え続け、木材加工に適した樹齢の木がなくなってしまいます。
ここ40年間で日本の森林面積は減少することなく横ばい。
しかし植樹が進んでいるわけではありません。
森の木は残念なことに、あまり活用されることなく成長を続け、森林の蓄積量は40年前の約2.6倍と増加し続けています。
日本の森は豊かな森がありますが、伐採が進まないため、植林するスペースさえも十分に確保できない状態なのです。
一方、環境先進国であるフィンランドは主要産業が森林業。
大切な森を守るために、厳しい森林法が定めれています。
樹齢が70年に満たない木はたとえ私有林であっても伐採が禁止されているなど、伐採規制を設けています。
また、1本の木を伐採すれば、5本の植樹を行うなど、森の生態系を維持しながら計画的に伐採と植林をおこなっています。
長期的に安定した森林のサイクルが確立しているのです。
また、この森のサイクルは地球温暖化にも大きく貢献しているのです。
樹齢を重ねた老木よりも、光合成が活発な若年層の樹木の方が、Co2をより多く吸収し炭素化します。
森林を活性化かせることが、最も低コストでCo2の削減及び吸収源の増加につながるとIPCCでも報告されています。
フィンランドは日本に比べ、高緯度で厳しい環境。
極寒の地で鍛えれられ、ゆっくりと成長したの良質なの木材が安定的に供給されています。
同緯度にあるロシアや近隣のEU圏でも、フィンランドの木材は高い評価!
ブランド価値も高く、フィンランド産のログハウスを好んで輸入しているのです。
ログハウスの産地もロシアや中国、国産など様々。
そんな中で、Forest Crewがフィンランドのログハウスにこだわる理由の一つがここにあります。
A.Ikegawa