ForestCrew 北欧ログハウスの仕様 ~桧土台・基礎パッキンとシロアリ対策~
当社のログハウス建築は日本の気候・風土に合わせた独自の施工方法を行っております。
その一つが土台。
ヒノキ材の土台、大引&根太を採用しています。
ヒノキ材はベタ基礎との組合せにより、防腐注入をすることなく、土台として採用できます。
また、ヒノキにはシロアリや腐朽菌にとって毒物となる「ヒノキチオール」といった物質が含まれており、耐蟻性、耐腐性が高い木材です。
大引を支える束は鋼製束を採用。
鋼製束は、腐りにくくシロアリの被害の心配もなく、高さの微調節が容易で床鳴りも防ぎます。
また、耐久性・耐火性に優れております。
土台と基礎の間には、基礎パッキン敷き詰めます。
その理由は・・・
・床下を常に乾燥した状態に保つ。
・基礎に換気開口部を設ける場合、上端筋(鉄筋)を切断するため耐力が低下し、地震に弱い構造となる。
またクラックの原因になりやすい。
・基礎と土台が離れているので土台が腐らず乾燥状態を維持できる。
・四方八方から風が床下に流れ込み、、床下全域の湿気を排湿できる
・良好な床下環境をつくることで断熱材の性能を維持できる
・シロアリや腐朽菌を寄せつけにくい
見えなくなりますが、土台も塗装おります。
最終的に土台部分は雨水がかからないよう板金で覆います。
ログ壁の一段目はGL+640mm! (基礎高500mm+基礎パッキン20mm+桧土台120mm)
湿気や雨の跳ね返り、シロアリの登攀を考慮した、温暖で湿度のある環境を考慮した当社の標準設計仕様なのです。
こちらは、フィンランドでのログハウス施工写真。
基礎はコンクリートブロックを使用し、基礎の上に直接ログを積み上げております。
フィンランドは岩盤の上にある国で、地震はほとんど発生することはなく、
また、高緯度のフィンランドにはシロアリが生息していません。
日本では考えられませんが、フィンランドだからこそできる施工方法。
その国の環境に合わせた施工方法が重要ですね!
A.Ikegawa