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2015-08-18
CREW 日 記

日本の気候風土の合わせたフィンランドログハウスのデザインと構造・施工

日本は温暖湿潤気候の雨の多い国。
四国愛媛の平均的な年間降水量(山間部を除く)は1500mm前後。
フィンランドの首都ヘルシンキの年間降水量は600mm前後ですから、その2倍以上ですね。
また、梅雨や台風時期の夏期に集中して降水します。
雨風の影響を受けやすい気候の日本では、木材が外気にさらされているログハウスの耐久性を心配される方もいらしゃいます。
ForestCrewのログハウスの日本の気候風土にあわせた施工ポイントをご紹介いたします。
1、軒の深い大屋根 
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当社では、躯体(ログ壁)に雨がかかりにくくするために屋根の伸ばし、傘を広げたように軒が深く、
外壁を覆うような大屋根を採用しています。※軒の出900mmが標準仕様
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多少の雨では、外壁が濡れる心配はありません。雨宿りができるログハウスなのです。
※一般的な住宅やログハウスは軒の出は455mm。長くても600mmがほとんどです。
最近の流行の住宅では軒のない住宅も多いですね。
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また、庇としての役割も大きく、夏場は直射日光を防ぎ涼しく、冬場は窓から陽光を取り入れ明るく暖かい。
自然光をうまくコントロールすることできるのです。
日差しの強い夏場の直射日光を遮る事は、紫外線のカットにもつながります。
紫外線はが外壁に与える影響は大きく、耐久性を左右する大きな要因の一つです。
2.大開口で、通風と採光に優れる窓やドアを採用 
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住宅仕様としてのログハウスでは、居住性や換気性能を考慮して開口部である窓やドアを大きくとるご提案しています。
大開口スライディングドアやFIX(ハメ殺し)と開閉のできるDK窓をコンビネーションで設けるなど、様々な大きさ・形状を組み合わせ、季節に応じて通風による換気ができるようプランニングしています。
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開口部の多いリビングやダイニングでは、眺望を楽しめ、明るく開放的!
そして、遮熱性・断熱性に優れたトリプルガラス木製窓・ドアの恩恵を受け、夏場はエアコンの効きがよく、冬場は結露もなく暖かいな居住空間を実現します。
3.湿気を逃がす換気
夏場は30℃を超えることが当たり前となってきた高温多湿な環境の日本。
ログハウスに限らず、腐食やカビの発生の原因となる湿気は大敵。
湿気や熱気のたまりやすい床下や屋根裏の換気は非常に重要です!
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当社標準のベタ基礎には防湿シートを敷き込んだ上に、150mmのコンクリートを打設する、防湿コンクリート仕様を採用しています。
基礎の立ち上がりは地盤面(GL)から500mmと高くし、雨の跳ね返りやシロアリから守ります。
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基礎の外周には前面に基礎パッキンを敷き詰め床下全体を換気し、湿気をためないようにします。
また、基礎パッキンは、愛称の良くないコンクリートと木部の直接接触を避ける役割も果たしております。
屋根裏は棟換気を設け、軒先から棟まで空気層をつくり、屋根裏の湿気と熱気を逃がし、結露も防ぐ、屋根裏換気工法としています。
5.水切り板金
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ログ梁やログノッチのトップなどは雨の受け皿となりやすく、腐食の原因となりやすい場所は、水切り板金で覆っております。
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また、雨の跳ね返りによって濡れやすい土台部も板金で覆います。
また、デッキ下の土間コンクリートや外部にはステンレスビスを採用するなど、耐久性を高める施工を標準仕様としています。
ForestCrewでは北欧優れた品質や性能の高いログ材、木製サッシを採用しながら、デザイン性の高い、美しいログハウスをご提供しています。
しかし、見た目の美しさだけではありません。
長期間に渡り、ご安心いただける耐久性の高いログハウスをご提供するために、フィンランドとは異なる日本の気候風土や環境に合わせたプランニングや施工方法を行っております。
A.Ikegawa

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